原作:スティーヴン・キング
監督:フランク・ダラボン
久々にホラー映画を見ました。
でもこれはよくあるオカルトホラーとはわけが違います。
人間の狂気という点でのホラーとでもいいましょうか。
だからホラーが苦手な人でも見れると思いますよ。
気持ち悪いシーンとかはあるものの、この原作者及び
監督が描きたかったのはそんなことじゃないってのが
よく伝わってきます。
突如発生した霧に包まれる町。
霧の中に”何か”がいて、外に出るとその”何か”に
殺されてしまうというお話です。
見る前の想像では、その”何か”は見えない”何か”だと
思っていたんですが、映画開始数十分で正体が
明らかになっちゃいます。その”何か”のチープさには
閉口してしまいますね。
結果から言うと、その”何か”のチープさだけがこの映画の欠点でした。
そこは見えない”何か”でよかったんではないか?そう思います。
だってじゃなかったら霧の意味がないんだもん^^;
この原作と監督のコンビには「ショーシャンクの空に」と
「グリーンマイル」という傑作があります。
「グリーンマイル」は見ていないんですが、「ショーシャンク」は
大好きな映画のひとつです。
ですが!あんなすがすがしい結末はまったく持って存在しません!
この映画のキャッチコピーは「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」です。
まさにその通り。大体こういうのって大げさになるじゃないですか。
大体が拍子抜けっていうか、でも「ミスト」に関しては違いますよ。
このラストがあるからこそ、僕はこの映画に80点をつけたいと思います。
ラストだけで言えば、90点をつけてもいいかも。
でも”何か”のチープさと、舞台がスーパーマーケットだけで終わっちゃう点で
80点に^^;まあスーパーマッケットだけで終わっちゃう点に関しては
意味があるんですけどねー
原作のラストとは違うらしいです。原作のラストはこの映画のラストの15分前で
終わっているらしいです。もしこの映画も原作どおりに15分前の状態で
終わっていたら、高得点はつけられませんでした。
感受性が豊かな方や、主人公や世界に感情移入しすぎる人だったら
ちょっと鬱になってしまうような結末です。僕がこの主人公だったら
確実に自害します。迷う余地なしです。
ドキドキしたり、怒りを覚えたり、最後は衝撃的ですっかり疲れちゃいました^^;
少なくとも僕は2度と見なくていいかなって感じ^^;
この笑顔を見るために働いてるんだな〜